小児歯科

要注意乳歯

学校検診などでお子さんが、「紙もらってきたよー」とあまり嬉しくない物を持ち帰ってくる頃です。それを見ると虫歯はないのに「要注意歯」なるところにチェックが付いてる事があります。これは乳歯が永久歯に生え換わる直前でグラグラになっている状態です。
「まあ抜けるからそのままで良いか」という感じもしますが、ぐらついた状態がある程度続いてると、食べる際に歯ぐきに炎症が起こって腫れたり痛んだりしやすいです。さらにプラークや食べカスが溜まりやすく、虫歯や歯肉炎の原因にもなります。また永久歯が重なって生えてきてるのに、なかなか抜けない場合は永久歯の歯並びに影響する事もあります。

まあ悪いことばかり並べましたが、もちろんそのまま自然に抜けるのをまっても問題ない場合もあります。しかし抜ける時期が著しく遅い場合は、歯根の吸収がうまく進んでなかったり、永久歯が先天的に欠如してる事があります。
いずれにしても、永久歯列に変わってゆく大切な時期なので「要注意乳歯」も歯科医院できちんと診察を受けることをお勧めします。診断のうえ、すぐ抜いた方が良いのか、何か月か経過を診るのか、自然に抜けるまで待つのか適切なアドバイスと処置を受ける事でしょう。

あおば歯科クリニック
院長 百目木 秀敏