歯科Q&A

小児歯科Q&A

乳歯にすき間があり、歯並びが良くないようです。 矯正はした方がいいのでしょうか?
乳歯から大人の大きな歯に生えかわるスペースを確保するために、すき間があるのはむしろ有利な状態で、逆にすき間がなく窮屈だと永久歯が生える場所がなく歯並びが悪くなってしまうことがあります。
歯並びは遺伝的な要因もありますが、良い歯並びで歯が生えてくるためには、食べ物をかんであごの発達を促すことも大切です。
また、食べ物をかむと唾液が分泌されますが、唾液は子どもの歯を強くしたり、再石灰化を促したりする役割もあるので、歯ごたえのあるものを積極的に与えるようにしましょう。
かみ合わせが悪い歯は、食べ物かみ砕くことはもちろん、話すときの発音にも影響が出てきます。
一口に「かみ合わせが悪い」と言っても、さまざまな状態があります。
上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、かみあわせたとき前歯がすいた状態になる開咬、上下のアゴがずれて左右に偏ったかみ合わせの交叉咬合、歯並びがでこぼこしている叢生(乱ぐい歯)など、いずれも機能的にも見た目にも良くありません。
ただし今回ご心配のすき間のある歯並び(空隙歯列)は、生え代わりできれいに永久歯が並ぶ可能性があり、汚れも付きにくいので虫歯にもなりにくく、比較的経過を見ても良いことが多いです。
まずは歯医者さんに診査してもらい、お子さんの歯がどのような状態なのか、また、治療が必要なのか、じゅうぶんな説明と今後の治療方針を示してくれる歯科医のもとで、相談を受けることをおすすめします。
このページの先頭へ
歯みがきで注意することを教えてください。
毎食後みがくことが理想ですが、子どもの場合そうもいかないことも多いと思います。
特に仕上げみがきには皆さん御苦労されてるでしょう。
でも歯垢は長時間経過すると落としにくくなるので、少なくとも必ず毎日一回は仕上げみがきをしてあげましょう。
特に夜にしっかりと! 眠っている間は唾液の分泌量が少なくなるので、歯垢が残っていると口腔内で菌が爆発的に増殖してしまいます。
夕食から就寝前までの早い間にできるだけ行いましょう。
もちろん朝や昼食後も可能なら本人だけでもやった方がいいですが、日課として毎日続けられる範囲でがんばりましょう。
仕上げみがきでは、みがきにくいところを、しっかりとみがいてあげましょう。
歯が何本か生えてくると、生えはじめの歯はまわりの歯よりも低くてみがきにくく、奥歯は歯ブラシが届きにくい上に、溝に汚れがたまりやすいので要注意です。
また、歯だけではなく歯の生えぎわ(歯と歯肉の境界部分)にも汚れがたまるので、歯ブラシを斜めに当ててやさしく小刻みに動かして除去しましょう。
みがくポイントに気をつけると、短時間で効率良くみがくことができます。
そして痛くないようにあまり力を入れないこと。
キッチンスケールで押す力を確認し、150gくらいが理想的です。
歯医者さんで、みがき方の指導を受けてみるのもいいですね。
歯みがきはみがくときにかける時間や回数よりも、確実に汚れを落とすことが大切です。
お子さんが小さい内は大変だと思いますが、お子さんに歯みがきの大切さを伝えながら、正しい歯みがき歯みがきの習慣が身につくように導いてあげてください。
このページの先頭へ
フッ素は塗った方がいいですか?また、フッ素を塗ると虫歯にならないのですか?
虫歯予防にフッ素が効果的だと聞いたことがあるのではと思いますが、歯の表面にフッ素を塗ると、エナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトに作用して、その結晶構造を修復・強化します。
これにより酸に強く丈夫な歯をつくります。
とくに乳歯や生えたての永久歯には効果的なので、小児期に定期的にフッ素を塗るのはとても良いことです。
また、フッ素を塗ることで虫歯になるリスクは減りますが、虫歯にならない訳ではないので逆に油断して歯磨きをおろそかにしないように気をつけましょう。
歯科医院に行ってフッ素を年に数回塗ることは、硬く強い歯を保つためには効果的なだけでなく、同時に虫歯や歯の生えかわりのチェックを定期的に行う意味でも大切です。
面倒がらずにお子さんを連れて行くことで歯医者さんに慣れ親子で虫歯予防の意識も高まるでしょう。
このページの先頭へ
小学2年の息子が虫歯に。 予防には?
この頃仕上げ磨きを卒業しますがまだ上手に磨けず、永久歯の生え始めは歯の石灰化が弱く虫歯になりやすいです。
予防には歯磨きが大切ですが歯科医院でフッ素塗布なども効果的です。
このページの先頭へ
小学1年の息子に虫歯が出来てしまいました。 今後どうしたらいいでしょう。
学校検診の結果、お子さんに虫歯が見つかりガッカリしてるお母様も多いのではないでしょうか、小学校の低学年では特に虫歯の発生に気をつけなければいけません。
この頃は仕上げ磨きを卒業する時期ですがまだ自分で上手に磨けなかったり、習慣づいてないと磨き忘れたりしやすいです。
また永久歯がだんだんと生え始めてきますがまだエナメル質の表面の石灰化が弱く、まだ被っている歯肉のわきや交換前の乳歯に歯垢がたまりやすかったりと虫歯になりやすい条件がそろいます。
予防するためには十分な歯磨きが不可欠ですが、歯科医院でフッ素塗布やシーラントという歯の溝を樹脂で埋める予防処置も効果的です。
逆にこの時期に十分なケアをしていると今後の歯の健康にとてもプラスになるので歯科医に虫歯の治療だけでなく虫歯予防についても相談すると良いでしょう。
このページの先頭へ
「要注意乳歯」ってご存知ですか?
学校検診などでお子さんが、「紙もらってきたよー」とあまり嬉しくない物を持ち帰ってくる頃です。
それを見ると虫歯はないのに「要注意歯」なるところにチェックが付いてる事があります。
これは乳歯が永久歯に生え換わる直前でグラグラになっている状態です。
「まあ抜けるからそのままで良いか」という感じもしますが、ぐらついた状態がある程度続いてると、食べる際に歯ぐきに炎症が起こって腫れたり痛んだりしやすいです。
さらにプラークや食べカスが溜まりやすく、虫歯や歯肉炎の原因にもなります。
また永久歯が重なって生えてきてるのに、なかなか抜けない場合は永久歯の歯並びに影響する事もあります。
まあ悪いことばかり並べましたが、もちろんそのまま自然に抜けるのをまっても問題ない場合もあります。
しかし抜ける時期が著しく遅い場合は、歯根の吸収がうまく進んでなかったり、永久歯が先天的に欠如してる事があります。
いずれにしても、永久歯列に変わってゆく大切な時期なので「要注意乳歯」も歯科医院できちんと診察を受けることをお勧めします。
診断のうえ、すぐ抜いた方が良いのか、何か月か経過を診るのか、自然に抜けるまで待つのか適切なアドバイスと処置を受ける事でしょう。
このページの先頭へ
子どもの歯の治療の開始時期について
皆さんは子どもが検診を受けて、その結果虫歯があれば歯医者に連れていくでしょう。
1歳半検診では異常がなく、3歳児の検診や小学校の検診で虫歯が見つかって初めて受診する方が多いです。
でも乳歯は生まれて7~8か月頃には前歯が生え始めます。
1歳半になると奥歯も生え始め、2歳半ばには乳歯が生えそろってきます。
乳歯はエナメル質が薄くて弱いため、永久歯に比べとても早く虫歯が進行しやすいです。
また溝の形が複雑で汚れが溜まりやすく、歯磨きが十分にできないとあっという間に神経まで穴があき痛みがでてきます。
こうなると神経を取るため複雑な治療が必要になり何度も通院することになります。
そこで、できれば1歳半を過ぎれば歯科医院を受診してフッ素塗布など予防処置を定期的に行うことをお勧めします。
残念ながら子どもに虫歯ができてしまったら、何歳でも歯医者に連れて行って下さい。
小児歯科を標榜している歯科では歯の状態を判断して年齢に合わせて一番適切な治療を行いますので、乳幼児でも必要なら可能な範囲で何らかの処置ができます。
小さいから無理だと思わずにまずは受診して相談しましょう。
このページの先頭へ
永久歯の先天欠如について
皆さん、歯は何本あるかご存知ですか?永久歯は親知らずを除いて通常上下で28本あります。
しかし何らかの原因で数本の歯が作られず、欠損して生えてこない場合があります。
これを「先天欠如」と言います。
ごく最近の小児歯科学会の全国調査で、なんと約1割の子供に永久歯の先天欠如がある事が分かりました。
原因の一部は遺伝によるものですが、大部分は原因不明です。
生え代わりの時期になっても、なかなか永久歯が出てこずに受診して判明する事が多いです。
歯の欠損があると、かみ合わせが悪くなり咀嚼能率の低下や顎間節症、咬合性外傷などの悪影響がでてきます。
もちろん見た目も悪くなります。
そのため正常なかみ合わせに治す必要があります。
治療には矯正で歯並びを整えたり、インプラントやブリッジで処置するなど、症例によって適切な方法が異なります。
歯の欠損があったり、乳歯が抜けて数か月たっても永久歯が出てこない場合は、歯科医に相談する事をおすすめします。
また、成人で虫歯や歯槽膿漏で歯が抜けたままにしてる方も、先天欠如と同じくそのままにしておくと、他の歯に負担がかかるので要注意ですよ。
このページの先頭へ
子どもに虫歯は出来やすい?
歯科検診が行われる時期ですが、「毎年うちの子は紙をもらってくる」と嘆いてる親御さんも多いことでしょう。
自分は最近何年も歯医者に行ってないけど、どうして子どもはすぐに虫歯になるのでしょう?虫歯は、原因菌とその餌と時間があれば発生します。
子どもは甘い物を良く食べるうえに間食も多くなりがちです。
そのたびにすぐ歯磨きをすればよいのですが、なかなか理想どうりにはできません。
さらに仕上げ磨きを卒業した子どもでも大人のように自分で上手には磨くのは難しいでしょう。
実は単にこれだけでなく根本的な理由があります。
乳歯の特徴として
①永久歯に比べエナメル質・象牙質が薄く、神経まで近い。
②歯質が軟らかくて酸に弱い。
③生え代わりの際に抜けそうな乳歯の周りにプラークが溜まりやすい。
また生えかけの永久歯も始めは弱く、半分歯ぐきを被ってるような状況では清掃が不十分になりやすい。
これらの事から子どもの歯は油断してるとあっという間に虫歯が拡がってしまいます。
そこで大人よりも予防が大切です。
毎日の歯磨きが最も大切ですが、歯科医院ではフッ素塗布やシーラント(溝の予防充塞)など効果的な処置もできます。
とにかく小さな子どもは定期的に歯科医院に連れて行く事をお勧めします。
このページの先頭へ