一般歯科

歯の「神経を抜く」とは?

歯医者で「歯の神経を抜きましょう」と言われて治療を受けた方、きちんとその意味・理由を理解していますか?

歯はおもに象牙質という硬組織で作られており、表面には最も硬いエナメル質が覆っています。その象牙質の中心には歯髄という神経や血管などを含む組織が通っています。

歯が虫歯に侵されるとエナメル質から侵食されていき、象牙質まで達するとピリッと痛んだりしみたりします。さらに歯髄まで進行すると噛んだときに強く痛んだりズキズキうずくようになります。こうなると歯髄の炎症がひどくなりすぎた為に、自然治癒しない状況です。痛みや温度感覚を感じる歯髄自体が炎症を起こしてるので激しい痛みになり、症状を緩和し治療する為には歯髄を除去する必要があります。これが俗にいう神経を抜くという事です。

神経を抜く治療は、細くて複雑な歯根の管のなかを細い器具でかき出すようにして歯髄を取るので、非常に繊細で難しい処置です。時間や回数もかかるので根気よく通院する必要があります。
皆さん、まずはそうならないよう、虫歯を予防しましょう。

あおば歯科クリニック
百目木 秀敏