一般歯科

歯がグラグラするのですが?その①(軽度)

自分の歯がグラグラしてると心配ですね。
もちろん乳歯であれば、生え変わりが近づいてくると動くようになるので問題ありませんが、永久歯の場合は抜けたらもう生えてこないので不安になります。
歯は、歯ぐきの中の顎の骨に生えているわけですが、実はダイレクトに骨に固着している訳ではありません。歯根膜という組織が歯の根っこと顎の骨の間に存在して、噛む際のクッションや噛む力の感覚のセンサーの働きをしています。それで、もともと健康な状態でも生理的動揺といって力がかかるとわずかな動きはあります。
しかし、歯根膜が炎症を起こすと腫れて膜が大きくなりグラつきが強くなります。虫歯を放置して歯の神経の炎症がひどくなったり、根の先が化膿した場合などに起こります。また、咬合性外傷といって噛み合わせの不具合で無理な力が一部分にかかったりした場合などにも起こってきます。歯が抜けて放置していたり、詰め物や被せ物が取れっぱなしの場合には付近の歯に負担がかかって症状が出ます。これら軽い歯のグラつきの場合は原因を治療する事で改善するので、早めに治療を受けることが大切です。(ひどくグラつきの話は次回号)

あおば歯科クリニック
院長 百目木 秀敏